コロナ禍のブライダル現場で新郎新婦に寄り添いながら活動してきたベテランMCたちから、 これから披露宴をお考えのお二人へ参考にしていただきたいメッセージの数々です。
Ito.J
想い合う気持ちは誰にも止められない。
そんな新郎新婦のお気持ちを私たちが受けとめます。
出来ることを一緒に探していきましょう!
コロナに負けず幸せな笑顔に溢れたご披露宴から、私の経験談をご紹介します。
①コロナ対策のマスクを活用したドレス色当て
お色直し入場に合わせ、ゲストが予想した新婦ドレスカラーのマスクを付けてお二人をお迎えしました。
新郎新婦の入場と同時に歓声が上がったけれど全員マスクをしていたから大丈夫!
とても盛り上がりました。
②飛沫防止に配慮したご案内
感染対策により距離を保つためテーブル間が広くなっており会場内に拍手が響きにくくなっています。
「大きな声で祝福の言葉を送ることができない分、そのお気持ちを拍手に込めてお送り下さい」とお伝えしたら、ゲスト全員が会場に響き渡る大きな拍手でお二人を迎えて下さいました。
③少人数会食会
少人数だからこそ周りを気にせずにご両家の親睦をはかれる会食会。
両家の会話が弾むように、新郎新婦やご家族についての情報をお聞きし、会話の橋渡しをしました。
特別な日に相応しいケーキカットや記念品贈呈なども行いメリハリをつけた進行が実現。
お開き後、ご両親から「ゆっくり食事ができ、新郎新婦の幸せな姿を間近で観られ、その上いっぱい話しができて嬉しかった」とお慶びの声を頂きました。
工夫次第で感動を味わうことができます。
大切な方々と幸せな時間を共有することができます。
特別な日がお二人らしく心に残るひとときになりますように。
Yamada.M
新型コロナっと言う言葉が聞こえ始めてから、私達の生活様式が随分変わりました。披露宴も結婚式同様、家族のみで行う方が増える中、会話が弾むだろうか?場が持つだろうか...と心配される新郎新婦様が多くいらっしゃいます。
そんなお二人へのお役立ち情報。私がこれ良いなぁ〜と感じた2つをご紹介します。
1.生い立ち紹介
新郎新婦様に関するエピソードにその時代に流行った事柄も紹介。
新郎が生まれた頃に、流行っていたゲームがあります。何だと思いますか?...とシンキングタイムを挟んだ後に、インベーダーゲームが流行っていて...と紹介すると「お父さんあの頃ゲームセンター行ってたわ」とお母様が話し出し、一気に会話の幅が広がりました。話のキーワードを提供するのは、おススメですよ。
2.ご家族お一人お一人にポーズの紙を引いて貰って、新郎新婦と3人で写真撮影。
ぶりっ子ポーズを引いたお兄様もこの時ばかりは可愛らしくポーズ。
日頃撮れない貴重な写真が撮れました。アルバムを飾る記念写真の出来上がりです。
ひと工夫するだけで、家族ならではの温かい時間が生まれます。
二人も食事をとりながら話の華を咲かせて下さいね。
Ogita.Y
マスク着用、手指消毒、検温が当たり前になり、未だ新型コロナウイルス感染症流行前の生活には戻れない状況ではありますが、お客さまへのステキなおもてなしをなさった新郎新婦さんがいらっしゃいます。
隣人との間をシールド(透明アクリル板)で仕切るテーブルセッティングが推奨されるなか、その区切られた空間の中でもお一人お一人のゲストに和やかな気持ちで楽しんでいただこうと、開宴前のロビーにフラワービュッフェをご用意くださいました。
お花は一輪挿しに活けられた状態でロビーに美しく飾られ、受付を済ませたゲストはご自分が好きなお花を銘々選んで会場へ。
お席に着いたら、ご自分のテーブルに飾っていただきます。
お食事中ふと、顔を上げるときれいなお花が直ぐ近くに。
フォトラウンドの折りにはそのお花を持って撮影されるお客さまも多くいらっしゃいました。
もちろん、おひらき後は専用の袋に入れてお持ち帰り。
いろいろ制約の多いこんな時代でも、ゲストを最大限おもてなししたいというお二人の温かなお気持ちが伝わるウェディングバーディーでした。
Nakajima.K
withコロナ時代の結婚式も今までと同様に心温まる出来事が多くあります。
いくつかご紹介します。
マレーシアに海外赴任中の新婦兄がZOOMを使って参加されました。
会場への参加を予定されていましたが、長引くコロナ禍で帰国が叶わずオンラインを使っての参加です。
入場〜ケーキ入刀などLIVEで見ていただくことができ、途中画面を通してお祝いの言葉もいただきました。
近くでお祝いしたいのに叶わず、でも大事な日、という気持ちが伝わってきました。
コロナ禍となり、オンラインが本当にお二人のことをお祝いしたい方がつながるツールとして活用されています。
もうひと方ご紹介します。
遠方にいる祖父母が高齢のためリスク回避のため欠席の選択をされました。
歓談中にLINEのビデオ通話をつなぎ、おめでとうを言っていました。そこにはきちんとした洋服を着られた祖父母の姿。
その姿からも、本当は行ってお祝いしたかったという気持ちが伝わってきました。
ゲストを招待される新郎新婦のお二人も細やかな気遣いをされています。
感染予防対策を兼ねたグッズ、せっかくならばとお二人らしさが出るものを用意。
マスクケースを2人が好きなアニメキャラの入ったもので用意されたり、デザインとゲストの名前を入れて席札代わりとして用意された方もいます。
withコロナでも変わらずにゲストと2人の笑顔で満たされています。
Murakami.H
感染防止対策をしながらの挙式・ご披露宴、ゲストの皆さんに本当に楽しんでいただく事ができるのだろうかなど、ご不安やご心配を持ちの新郎新婦様もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はご披露宴でのゲストのご様子を拝見し私が感じていることをお伝えいたします。
外出も外食もままならない中での結婚式・披露宴だからこそ、お二人と同じくらいにゲストの皆様もその日を待ち望んで下さっていて、当日は、これまで以上に「非日常を味わえる特別な時間」として過ごしていらっしゃる方が多いように感じます。
マスク会食、お酌はご遠慮いただくなど制約がある中でもとにかく心から楽しみたい、またお二人を心からお祝いしたいというお気持ちがコロナ禍前よりも溢れていて「あったかい」と感じるご披露宴がほとんどです。
お二人のご披露宴のお陰で、「3年ぶりに親戚に会うことができた」「久しぶりに笑顔になった」「開催してくれてありがとう」などのお言葉を耳にするたびに、何か特別な演出はなくてもゆっくりとお料理を召し上がっていただき、より温かい雰囲気に包み込むのが私の役目だなぁと改めて実感しております。
勿論、コロナ禍でも「できること」をご提案いたしますが何かをやらないとゲストが楽しめないのでは?と悩んいらっしゃるようでしたら、そんなことはありません。
「お二人の挙式ご披露宴そのものがゲストの心を温かくするおもてなし」に繋がるかと思います。